味岡人形では、江戸時代よりの桐塑頭の技術を守り、職人が一つ一つ制作しております。
桐塑頭と石膏頭(本頭)の違い
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江戸前期は、ひな人形は大名の娘など特別な人にしか持つ事が出来なかったため、木彫りでつくられていました。これを、木彫頭(もくちょうがしら)と言います。江戸中期になり、人々もすこしずつ豊かになり、ひな人形の需要が増え「桐塑頭」という技術が誕生しました。
ひな人形で一番重要な頭(かしら)は、桐の木の粉にしょうふ糊を混ぜ、生地抜きをし、胡粉(ごふん)を何度も何度も塗り重ね、1ヶ月程度掛け丁寧に制作しています。これを桐塑頭(とうそがしら)、練頭(ねりがしら)と言います。
石膏頭(本頭ともいう)は、戦後の高度経済成長期とともに大量生産を目的に作られるようになりました。職人の技術も省略でき、近年ではコストを抑えるために海外でも多く作られています。
本当に良いお人形がこれから先、残っていけるよう、日々精進して参ります。