胡粉です。伝統工芸のお人形に塗り重ねる材料です。
伝統工芸のお人形制作です。
これは、胡粉(ごふん)です。貝殻の粉のことです。
江戸時代の職人さんも同じように胡粉を使用してお人形をつくっていました。
桐塑頭(とうそがしら)のお人形制作は、「地塗り」「中塗り」「上塗り」とそれぞれ何度も塗り重ねていきますが、胡粉には2種類あります。
「地塗り」「中塗り」に塗り重ねる胡粉と「上塗り」に塗り重ねる胡粉です。
こちらは、地塗り、中塗りに塗り重ねるための胡粉です。
先ほどの胡粉に、膠(にかわ)を混ぜ合わせ、刷毛でお人形のお顔や手足などに塗り重ねていきます。
こちらは、中塗りに塗り重ねる予定です。
地塗りにも同じ胡粉を使用するのですが、胡粉と膠の分量が違い、その分量は気温により職人の勘で決めています。胡粉の分量をうまく調整しないと、塗り重ねられなかったり、はがれてきたりしますので注意が必要です。
胡粉の分量もとても気を使いますが、彫刻や筆仕事などはもっと難しい仕事となります。
- 投稿日時:2020.5.08 15.20.29 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/12747
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