伝統の雛人形のお顔に胡粉を塗り重ねました。
今日の岡崎は、午前中は奇跡的に晴れ間ものぞいておりましたので、初めの地塗り胡粉を塗り重ねました。
午後からは、雨も雷もすごかったので、午前中に終わることができて良かったです。
地塗り胡粉は、貝殻の粉と膠(にかわ)を混ぜてハケ塗りをしていきます。
今日の気温と湿度を感じて、分量を決めることがとても難しいところです。
さらに、塗り重ねることにもとても技術が必要な仕事で、仕上げにも大きくかかわってきます。
現代の石膏頭(せっこうがしら)は、このように胡粉を何度も何度も塗り重ねる必要はなく、いきなり最後の仕上げの上塗りを塗り重ねることができるために、伝統工芸のお顔とは、時間と手間が大きく変わってきます。
そのかわり、深みと立体感のある世界に一つのお顔ができあがります。
- 投稿日時:2020.9.03 17.38.50 / カテゴリー:人形制作
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