今日も工房では、五月人形の子供大将のお顔をつくっています。

これは、胡粉（貝殻の粉のこと）と膠（動物から取れるゼラチン）です。

この時期としては、少し肌寒い気温でしたので、分量を調整しながら混ぜ合わせていきます。

胡粉と膠を混ぜ合わせ、刷毛を使用してお顔の土台に塗り重ねました。

ムラなくきれいに塗り重ね、あたたかな風合いを表現していきます。

塗り重ねた胡粉が完全に乾燥したら、全体の形を整えて、さらに塗り重ねていきます。

地塗り、中塗りと胡粉を何度も何度も塗り重ねる工程も、現代の素材を使用する石膏のお顔にはない工程です。

桐塑頭は、ひとつ一つを作り込んでいくためにそれだけ時間が掛かります。

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