職人が制作した伝統工芸の雛人形のお顔です。
工房では、全国的にもとても希少な「桐塑頭(とうそがしら)」で雛人形のお顔をつくっています。
江戸時代からの伝統のお顔は、桐の木の粉と糊を混ぜ乾燥させた生地から制作が始まり、一カ月ほど掛けできあがります。
地塗り胡粉です。
貝殻の粉と膠(にかわ)を混ぜた胡粉を何度も何度も塗り重ねてつくります。
地塗り、中塗り、上塗りとそれぞれ塗り重ね、完成までには10数回塗り重ねています。
目、鼻、口もすべて小刀で一つ一つ表現することにより、世界に一つのお顔ができあがります。
上質な絹毛に糊を付け、毛植えをし、きれいに結髪をして完成します。
味岡映水作 雛人形 姫 伝統工芸 桐塑頭
伝統の雛人形のお顔は、歯や舌などの細かな部分もきちんと制作されています。
味岡映水作 雛人形 殿 伝統工芸 桐塑頭
桐塑頭のひな人形のお顔が完成するまでには、とても時間も掛かり、技術も必要ですが、現代の石膏頭にはない独特の深みがあるため、いつまでも制作を続けていきたいと思っています。
- 投稿日時:2020.8.19 17.52.13 / カテゴリー:雛人形
- https://ajioka.net/blog/hinaningyo/20256
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