木目込み雛人形のお顔ができあがりました。江戸時代からの伝統の頭です。
一カ月以上続けてきました伝統工芸の「桐塑頭(とうそがしら)」の雛人形のお顔ができあがりました。
現代では、もうほとんど制作されていないほどに希少なお顔です。
桐の木の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)というものを土台として作られています。
貝殻の粉や膠(にかわ)を混ぜた胡粉をハケで何度も塗り重ねたり、お顔を彫刻したり、とても時間と手間が掛かっています。
上質な絹毛を植えて、きれいに結っていきます。
きれいな髪飾りなどで装飾をしてお顔はできあがります。
目は、ガラスではなく、筆と墨を使用した書目(かきめ)で表現をしています。
木目込み人形の胴に合わせるお顔です。
同じ土台から制作をしても、一つ一つが手作りですので、世界に一つのお顔ができあがります。
桐塑胡粉仕上げのお顔は、10年、20年と毎年飾ることにより味わいが出てくる昔ながらの雛人形です。
- 投稿日時:2020.8.23 18.00.51 / カテゴリー:雛人形
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