昔ながらのひな人形をつくっています。目、鼻、口を盛り上げました。
江戸時代からの伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の雛人形制作です。
初めの塗り仕事が終わりましたので、目、鼻、口を硬く練った胡粉で盛り上げる作業をしました。
胡粉と膠(にかわ)を混ぜ合わせ、細い筆の先で目、鼻、口の立体感を表現していく仕事です。
「置き上げ(おきあげ)」という工程です。
現代の雛人形のお顔制作には無い工程です。
機械などを使わずに、正確に目、鼻、口を盛り上げます。
目、鼻、口などは、高くなりすぎても低くなりすぎてもいけませんので、的確な分量の胡粉を筆で取り、お顔に乗せていきます。
盛り上げた胡粉が乾燥したら、小刀を使用して整えていきます。
全国的にもとても珍しい雛人形のお顔です。
- 投稿日時:2021.8.30 18.21.29 / カテゴリー:人形制作
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