胡粉で耳を表現しています。伝統工芸士のひな人形製作です。
工房では、伝統工芸士が江戸時代から変わらない材料と技法で雛人形のお顔をつくっています。
桐の木の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)を使用してつくられるため、桐塑頭(とうそがしら)と呼ばれています。
現代の雛人形のお顔は、伝統の技術で作られるものはほとんどないため、希少な作品となっております。
貝殻の粉と天然のゼラチンを混ぜて練った胡粉を使用して耳を表現しています。
胡粉を細い筆の先で取り、一つ一つ耳を表現していきます。
一般的な雛人形のお顔の耳は、シリコンの型に石膏を流し込んで表現されています。
伝統の桐塑頭のお顔は、手作業により耳を表現しますので、とても時間が掛かります。
つぎは最後の仕上げの上塗り胡粉を塗り重ねていきます。
- 投稿日時:2022.12.14 18.29.51 / カテゴリー:人形制作
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