市松人形のしまい方を写真と一緒にわかりやすく解説!
江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松に由来するとされる市松人形。伝統的で昔ながらのかわいい日本のお人形ですね。
お部屋に飾ってある市松人形をきちんとしまいたいんだけど、どうしたらいいのか全然わからない。とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
こちらでは、
・市松人形を片付ける際に注意する点
・市松人形の片付け方
・市松人形を飾る際に注意する点
について説明をしています。
市松人形を片付ける際に注意する点
・市松人形をしまう際は、天気の良い日にしてください。お人形が湿気を帯びたままの状態で収納されないよう、空気の乾燥した日が最適です。
・お人形のお顔や手足に指紋などが付いてしまうことがありますので直接お手を触れないよう手袋を使ってください。
・収納する場所は、湿気の多いところや極度に乾燥するところは避けてください。
・お人形をしまう際は、毛バタキで着物に付着したホコリを良く払ってください。その際には、お顔はキズや汚れの原因になりますので、払わないようにしてください。
・市松人形のお顔や手足は、柔らかい紙などでやさしく包んでください。
・防虫剤は少なめに入れてください。
市松人形を片付ける際に必要なもの
- ・収納する箱
市松人形をしまう際は、初めから入れられていた化粧箱や桐箱が良いでしょう。元々入れられていた箱は、市松人形を入れるために設計されているからです。また、桐箱には気密性があり、湿度や温度の変化から市松人形を守ります。さらには桐に含まれるタンニンによる防虫の効果もあるとされています。
これらの箱がないという場合には、ホームセンターなどで購入できるプラスチックの収納ケースや適度な大きさのダンボール箱を使用してください。
- ・布手袋
市松人形のお顔や手足、着物を直接手で触らないようにするために使用します。ホームセンターなどで購入できます。
- ・羽根毛ばたき
市松人形の着物などに付いたホコリを払う際に使用します。
- ・毛ブラシ
髪の毛をとかすために使用します。お人形用の毛ブラシが一番理想的ですが、歯ブラシでも代用できます。
- ・柔らかい紙やティッシュペーパー
市松人形のお顔や手足を包む際に使用します。
やわらかい紙は市松人形を収納した際にクッションの役割や、隙間に詰め固定する場合にも使用します。
- ・ビニール袋
市松人形本体に掛けるために使用します。
- ・防虫剤
人形専門店や薬局などで購入できるお人形用の防虫剤がおすすめです。
市松人形の片付け方
市松人形を片付ける際は、お人形に直接手が触れないよう手袋をつけ、毛バタキで着物などに付いたホコリを払ってください。
汚れやキズの原因になりますので、お顔や手足ははたかないようにしてください。
お顔に付着したホコリは、やわらかい紙でやさしく払ってください。汚れが取れない場合は、無理にこすらず、専門家にご相談ください。
髪の毛を毛ブラシ等できれいにとかしてください。
収納した際に髪の毛にクセが付かないようにするためと、髪の毛に付いたホコリを払う為です。
市松人形のお顔を守るための帽子を紙でつくります。
紙を写真のように合わせ、テープ等で止めてください。
お人形のお顔の大きさに合わせてください。
市松人形のお顔をやわらかい紙で包んでください。
そして、先ほど紙で作った帽子をかぶせてください。
可能でしたら、手足も柔らかい紙で包むと良いでしょう。
ビニール袋を掛けてください。
帯や着物が型くずれしないようにするために箱の下にやわらかい紙を敷きます。
市松人形を箱に入れます。
袖を写真のようにきれいにたたんでください。シワを気にすることなく収納できます。
市松人形を固定するために隙間に紙を詰め、防虫剤を入れてください。
市松人形が収納できました。
市松人形を飾る際に注意する点
市松人形を飾る際は、直射日光の当たる場所は、お人形の劣化や着物の色あせの原因となりますのでお避けください。
また湿気のある場所や乾燥する場所にもご注意ください。
まとめ
市松人形は、着物のホコリを払い、乾燥や湿気に気を付け、防虫剤を使用することによりきちんと片付けることができます。
市松人形は、収納する際に気を付けることもありますが、飾る際にも直射日光や、乾燥、そして湿気にも注意することで末永く大切にしていただけます。
かわいい市松人形をいつまでも大切にお飾りください。
かわいい市松人形は、お子様のお顔に似せてつくるオーダーメイドも承っております。
着物は、いろいろな種類の生地からお選びいただけます。
市松人形の大きさは、手のひらサイズのお人形から大きなお人形までご希望に合わせてご提案いたします。
着せ替えやお座りもできる昔ながらの市松人形です。
お気軽にお問い合わせください。
職人が江戸時代からの伝統技術を守り、お人形のお顔を制作する数少ない工房です。
オーダーメイド市松人形のことを詳しく知りたい方は「味岡人形 オーダーメイド市松人形」をご覧ください。
江戸時代には当たり前にあった桐塑胡粉仕上げの技術を伝える職人は、今では日本で数人になってしまいました。桐塑胡粉仕上げでしか表現できない温もりや質感、美しさを大切にし、人形を制作しています。工房での一日一日のほんの少しずつの積み重ねがいつか形になり、後世に伝えていけるような作品が出来たらいいなと思っています。
- 投稿日時:2020.5.07 09.25.54 / カテゴリー:コラム
- https://ajioka.net/blog/colunm/22038