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2023.3.13 / コラム

五月人形の横に飾る「名前旗」とは?種類や絵柄の意味を解説

子どもの名前は、両親からの初めての贈り物ともいえるでしょう。

将来こんな子に育ってほしい、という願いを込めて付けます。

そんな真剣に考えて付けたお子さまの名前を、初節句の際におしゃれに、豪華に飾れるのが「名前旗」です。

こどもの日に飾る名前旗には、かわいいものからかっこいいものまで色々なデザインがあります。

今回は、名前旗の種類や絵柄の意味、飾る際に適切な大きさを解説します。

五月人形の横に飾る名前旗(なまえばた)とは?

名前旗は近年人気で五月人形と一緒に飾る定番のアイテムとなりましたが、その前は名前木札が一般的でした。

名前旗には様々な種類があり、タペストリーとして壁に飾れるものもありますが、人気なのはスタンド式の台が付いた名前旗です。

素材はちりめんや金襴などで、誕生日が入れられるものもあります。

お名前が刺繍で入るのか、プリントで入れるのかでも印象が変わってきます。

絵柄は、鯉のぼりや菖蒲、兜など、端午の節句に関わるものが多くあります。

多種多様な中から選ぶのは楽しくもあり大変ですが、記念撮影で写真を残すときにもより特別感が出ますので手に入れたいアイテムの一つです。

名前旗のルーツとなるのは「幟旗(のぼりばた)」です。

戦国時代、戦で敵と味方を識別するために自軍の陣に家紋などが入った幟を立てていたことが、現在の幟旗の起源です。

幟旗は存在をアピールするためのものですので、五月人形と一緒に飾ることで、お子さまの存在をアピールするという意味があるといってもよいのではないでしょうか。

名前旗の種類

名前旗には、名前のみ入れるものや、名前と生年月日を入れるもの、花個紋を入れるものがあります。

花個紋は“その日”を表す紋のことで、
四季折々の花を「紋」にあらわしたバースデーシンボルです。

名前旗の絵柄の意味

名前旗のデザインは、ぬいぐるみ風の絵が付いた可愛らしいデザインから、龍や虎や兜の絵が織り込まれている勇壮なものまでたくさんの種類があります。

特に五月飾りに使われている柄は「吉祥柄」といい、縁起がよく、魔除けの効果もあるとされているので古くから人気があります。

福を招くという伝説上の聖獣です。

中国では、皇帝を象徴する最も高貴な聖獣であったため、龍紋は皇帝以外の着用は許されていなかったそうです。

非常に強い霊力で魔の力を抑える最高の霊力を持っているとされています。

虎は勇敢さの象徴です。

十二支の考え方では、寅年は春に属する生き物なので、生命の活動の象徴として、男の子の健やかな成長への願いが込められています。

鯉は古くから生命力が強く縁起のよい生き物とされてきました。

また、「登竜門」という言葉の由来になっている、竜門という急流の滝を登った鯉が竜になって天に登るという伝説があります。

この伝説にちなんで「立身出世」の象徴となっています。

  • 金太郎

童話「金太郎」の主人公です。

優しくて力持ちの金太郎のように育って欲しいという願いを込めます。

名前旗の適切な大きさ

名前旗のルーツである幟旗は存在を知らしめるものであることから、

名前旗も目立つように大きいものが良いと考えるかもしれませんが、住宅事情や五月人形とのバランスによっても適切な大きさは変わってきます。

もちろん大きい名前旗は立派ですが、五月人形がコンパクトで名前旗が大きいとちぐはぐになってしまいます。

一緒に飾る五月人形とのバランスをみて選ぶのがよいでしょう。

まとめ

端午の節句には、五月人形と一緒に大切なお名前が入った名前旗を飾ることで、より一層特別なものとしてお祝いできたら素敵ですね。

当工房は、江戸時代から続く伝統技術を現代に受け継ぐ人形工房です。

五月人形は、大切なお子様の健やかな成長と幸せを願い、お守りとなる日本の伝統文化です。

お気に入りの五月人形を飾り、お子様の誕生を家族で毎年お祝いしていきましょう。

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