高級な木目込み雛人形ができあがりました。お顔は伝統工芸、衣装は龍村美術織物です。
伝統工芸の桐塑頭のお顔は、桐の木の粉と糊を混ぜた生地が土台となっています。
伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)と龍村美術織物の布を使用した木目込み人形の胴が一緒になり、高級な雛人形ができあがりました。
ガラスの目を入れてから、胡粉を何度も塗り重ねます。
そして一つ一つ小刀で表情を彫刻して制作をしていきます。
現代のシリコンの型に石膏を流し込む「石膏頭(せっこうがしら)」とは材料も工程も大きく変わりますが、この彫刻の部分が伝統工芸のお顔がオンリーワンになる理由の一つです。
お化粧をして、髪の毛を結って、一カ月ほどでできあがります。
木目込み人形の衣装には、龍村美術織物の纐纈織(こうけちおり)の生地を使用して制作をしました。
色と柄行がとてもきれいで風合いも素晴らしい高級な生地です。
花園をイメージした柄行を大切にしながら、周りの生地を選び、丁寧に制作をしました。
職人がお顔と衣装をきちんと合わせています。
とても長く時間が掛かりましたが、味岡映水作の桐塑頭の雛人形ができあがりました。
お顔は、どこか古風なイメージも大切に制作をしました。
やさしいお顔にできあがりました。
同じ職人が同じ土台を使い、同じ工程で制作をしても、次にできあがるときはまた違う表情のお人形ができあがります。
パンフレットでたくさん販売することはできませんが、オンリーワンのお人形をいつまでも届けていきたいと思っています。
- 投稿日時:2020.9.12 18.10.13 / カテゴリー:雛人形
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