ひな人形のお顔ができあがりました。全国的にも珍しい桐塑頭です。
江戸時代からの伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の雛人形ができあがりました。
桐の木の粉や貝殻の粉という状態から職人が一つ一つ形にしてきました。
「名古屋節句飾(なごやせっくかざり)」として国の伝統的工芸品に指定されている、100年以上前から変わらない技術、技法で制作した特別なお顔です。
現代のほとんどの雛人形のお顔は、シリコンの型を使用する石膏頭(せっこうがしら)ですので、お同じお顔が全国にたくさんありますが、伝統工芸の桐塑頭は、形のないところから作り上げていきますので、一つ一つの表情が違います。
胡粉を、地塗り、中塗り、上塗りと10数回塗り重ねて仕上げられたお顔は、あたたかさと深みがあり、何十年と飾ることにより味わいも出てきます。
オンリーワンを見比べて、一番好きなお顔を選ぶ。それが本当の雛人形選びだと思っています。
- 投稿日時:2021.8.15 19.50.58 / カテゴリー:人形制作
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