新しい雛人形のお顔を作り始めました。全国的にも珍しい江戸時代からの伝統工芸のお顔です。
新作の雛人形のお顔制作が始まりました。
全国的にも大変に珍しい伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の雛人形です。
これは桐の木の粉と糊を混ぜて、生地抜きをして乾燥させたお顔の土台です。
生地抜きをしてから2週間ほど掛け完全に乾燥させました。
伝統工芸のお顔は、生地抜きをして乾燥させる際に、ゆがみや変形をしますので、原形の通りに直していきます。
ただゆがみを直すのではなく、限りなく原形に近く修正をすることに技術を必要とします、
現代の石膏を使用するお顔は、原形から作ったシリコンの型の通りに表現されてきますので、伝統工芸の桐塑頭のように修正の必要がなく早く正確にできあがります。
伝統のお顔は、完成までにはとても時間が掛かりますが、そのぶんできあがった作品には、あたたかさや深さ、世界に一つの表情など特別なものを感じることができます。
そのため、名古屋節句飾(なごやせっくかざり)として国の伝統的工芸品のお顔に指定されているのです。
- 投稿日時:2021.8.16 18.49.29 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/26543
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