
五月人形はいつから飾るの?片付ける時期についても解説!鯉のぼりも!
端午の節句には五月人形を飾り、お子様の誕生と健やかな成長を願いお祝いをします。五月人形には、子どもの身に降りかかる災厄などから守る厄除けの意味が込められています。
雛祭りも終わり、素敵な五月人形を飾ろうと思っているんだけど、いつから飾り、いつ片付ければいいの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、五月人形はいつから飾りいつしまうのか。ということと合わせて、鯉のぼりをいつから揚げいつしまうのかということについても説明をしています。
五月人形はいつから飾るの?
五月人形はいつから飾るのかということは明確に決められているわけではありませんが、5月5日の端午の節句の2~3週間前に飾ることが目安とされています。
五月人形を長く楽しみたい場合は、春分の日が終わってからすぐに飾る場合も多くあります。
もちろん必ずそうしなければいけないということはありませんが、遅くとも1週間前までには飾り、季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
大安など縁起の良い日に出さないといけない?
五月人形を飾る日には特に厳格なルールはありませんが、伝統を重んじる家庭では、大安などの縁起の良い日に出すことが多いです。
大安は「何を始めても成功する」とされる日で、結婚式やお祝いごとに適しているとされています。そのため、五月人形を飾る際も大安を選ぶ方がいるようです。
また、一粒万倍日や天赦日といった吉日も人気です。
これらの日には「物事が大きく成長する」という意味があり、新しい始まりにふさわしいとされています。
ただし、忙しい日々の中で必ず縁起の良い日を選ぶのは難しい場合もあります。
その際は、家族が一緒に楽しい気持ちで飾れる日を選ぶことが一番大切です。
縁起の悪いとされる「仏滅」や、一夜限りで準備する「一夜飾り」などを避ける程度で十分でしょう。
最も大切なのは、家族全員の気持ちを込めて、子供の健康と成長を願いながら飾ることです。
伝統を楽しみつつ、無理のない範囲で続けていきたいですね。
「一夜飾り」は縁起が悪いとされるため避けた方がよい
五月人形を飾る際に「一夜飾り」は避けるべきだとされています。
一夜飾りとは、端午の節句の前日(5月4日など)に急いで人形を出して飾ることを指します。この習慣は縁起が悪いと考えられる理由には、いくつかの背景があります。
- 一夜飾りが縁起が悪いとされる理由
葬式を連想させる 一夜飾りはお葬式で急いで準備する風習に似ているため、不吉なイメージを与えると言われています。
五月人形は子供の健やかな成長や厄除けを願うものなので、慌ただしく飾るのはその意図を損なうと考えられています。
- 丁寧さや誠意に欠けるという風習
端午の節句は重要な伝統行事であり、人形を急いで飾ることは誠意が欠けているとみなされる場合があります。
一夜飾りを避けることで、この行事をより丁寧に祝い、五月人形の持つ意味をしっかりと表現することができます。
余裕を持って飾り付けをすることで、家族みんなで楽しむ時間を作ることができます。
五月人形を飾る際には心を込めて準備し、その意味や背景を大切にすることで、より良い端午の節句を迎えることができます。
赤ちゃんの五月人形はいつから飾る?
五月人形は、一般的に赤ちゃんが誕生して初めて迎える初節句から飾るのが基本です。
初節句は、赤ちゃんの健やかな成長と健康を願う特別な日として、5月5日の端午の節句に行われます。
この時期に五月人形を飾ることで、家族みんなでお祝いの気持ちを込めることができます。
- 初節句に間に合わない場合
もし赤ちゃんが4月や5月に生まれて初節句に準備が間に合わない場合は、翌年の節句から飾ることも一般的です。
この際は、無理のない範囲で準備を進め、タイミングを見ながらお祝いを行いましょう。
五月人形を飾る場所
五月人形を飾る場所は、家族の祈りや気持ちを込める大切なスペースです。
具体的なおすすめの場所とその理由を詳しくご紹介します。
- リビング
家族が最も集まるリビングは、五月人形を飾るのに理想的な場所です。
家族みんなが毎日目にすることで、子供の成長を祝いながら楽しむことができます。
ただし、直射日光やエアコンの風が直接当たらないような位置を選びましょう。
- 和室や床の間
伝統的な空間である和室や床の間に飾ると、五月人形の趣がより一層引き立ちます。
和の雰囲気が五月人形に合い、格式のある空間を演出します。
湿気がこもりやすい場合は、適度な換気を心掛けてください。
- 子供部屋
五月人形の主役となる子供の部屋に飾ると、特別な思い出を作ることができます。
子供自身が身近で見守られている感覚を持つことができます。
子供部屋に飾る場合は、安全面に配慮し、触れにくい高めの位置に飾ると良いでしょう。
- 玄関
訪れる人にも楽しんでもらえる玄関は、意外と人気の高いスポットです。
家の守り神としての五月人形の役割を感じられる場所です。
ただし玄関に飾る場合は、湿気や風の影響を受けやすい場所を避けるのがポイントです。
- 棚やキャビネットの上
リビングやダイニングに置いている棚やキャビネットの上も、スペースを有効活用できるおすすめの場所です。
省スペースでも華やかに飾ることができます。
五月人形はいつ片付ければいいの?
五月人形はいつ片付けると良いのかということも決められているわけではありませんが、五月中旬までにしまう方が多いと言われています。
5月5日の端午の節句が終わったら、すぐにしまっても良いですし、5月中ずっとお飾りいただいても問題はありません。
ただ、五月人形をしまう場合には、天気の良い日を選んでください。
雨の日に片付けると湿気を帯びたままの状態でしまうこととなり、カビが生える原因になるからです。
梅雨に入ってしまう前の天気の良い日にホコリを良く払ってしまってください。
しまわずに出しっぱなしはだめ?
五月人形を出しっぱなしにするのはあまりおすすめしていませんが、その理由は以下のようなものがあります。
- 人形の劣化のリスク
五月人形は、湿気やホコリ、直射日光に弱い素材で作られている場合が多いです。
特に湿気が多い環境だとカビやサビが発生する可能性があります。
また、長時間出しっぱなしにしていると色あせや汚れが目立ちやすくなり、大切な人形を傷めてしまう恐れがあります。
- 季節感を楽しむ行事としての側面
五月人形は端午の節句という特定の時期に飾ることで、季節感やその行事の意味を楽しむものです。
時期が過ぎたらしまうことで、行事の終わりを感じさせ、次の年を迎える準備を整えるという日本の伝統文化の一環です。
- メンテナンスの重要性
しまう際にホコリを払ったり、湿気を避けたりすることで人形を良い状態で保管できます。
また、箱にしまうことで虫害や環境から守ることができ、長期間楽しめる状態を維持できます。
- 五月人形をしまわない場合
ガラスケースに入った五月人形はホコリを防ぎ、保護しながら長期間飾ることが可能です。
また、現代風のデザインの五月人形も出ており、年間を通じてインテリアとして楽しむこともできます。
鯉のぼりはいつから揚げるの?
五月人形には、鎧兜や子供大将の他にも外飾りの鯉のぼりもあります。
鯉のぼりの場合も揚げる時期は明確に決められているわけではありませんが、少し早めに楽しみたい方は、5月5日の端午の節句の一カ月前を目安とする場合が一般的です。
できれば5月5日の2~3週間前には揚げ、遅くとも1週間前までには揚げると良いでしょう。
きれいな鯉のぼりも長くお楽しみいただけたら良いのではないでしょうか。
鯉のぼりはいつ片付ければいいの?
鯉のぼりを片付ける時期は、5月中旬から下旬を目安にする場合が一般的です。
鯉のぼりを揚げる年齢は明確に決められているわけではありませんが、お子様の成長を願い5歳~10歳くらいまで揚げる場合が多いです。
鯉のぼりを片付ける場合は、汚れを落とし、良く干して湿気の少ない場所にしまってください。
五月人形を買うのはいつがいい?
五月人形を購入する最適な時期は、一般的に3月上旬から4月上旬にかけてです。
3月のひな祭り後からスタート 雛祭りが終わると、多くの店舗で五月人形の販売が本格化します。
この時期は、店頭に多くの種類が並び、選択肢が豊富になるため、自分の好みに合ったものをじっくり選べます。
五月人形は大量生産が難しい手作り品が多く、人気のある商品は早期に完売することがあります。
余裕を持って早めに購入するのが賢明です。
準備を始める際は、展示会や店舗で実物を確認しながら選ぶのがおすすめです。
余裕を持ったスケジュールで、素敵な五月人形を見つけてくださいね!
五月人形を買うまでの流れ
五月人形を買うまでの流れをご紹介します。
この流れに沿って準備を進めれば、理想的な五月人形を見つけることができるはずです。
子供の健やかな成長を願いながら、家族で選ぶ時間をぜひ楽しんでくださいね。
1. 予算を決める
まずは購入にあたっての予算を設定しましょう。
五月人形は種類や素材によって価格帯が異なります。
無理のない範囲で、家族と相談しながら予算を決めるのが大切です。
2. 飾る場所、しまう場所の広さを測る
飾り付ける場所や収納場所の広さを事前に測定しておきましょう。
収納時の箱サイズも考慮し、保管場所を確保することが重要です。
3. 五月人形の種類を決める
五月人形にはいくつかの種類があり、飾るスペースや家族の好みに合わせて選びます。
- 兜飾り
兜飾りは、武士の頭部を守る兜を中心にしたデザインです。コンパクトなサイズから存在感のある大きめのものまで多様です。
- 鎧飾り
鎧飾りは、戦国武将の全身を守る鎧を模した豪華なデザインが特徴です。迫力ある見た目で、伝統を重んじる家庭に人気です。
4. 購入する店を決める
最後に購入する店舗を選びます。
実際に店舗で五月人形を見て選ぶことで、質感やデザインを確認できます。
オンラインショップも便利ですが、信頼できる店舗を選び、口コミなどを参考にすると安心です。
まとめ
男の子の誕生を祝い、健やかな成長を願う五月人形は、早めにお楽しみいただく場合は春分の日を目安とし、遅くとも5月5日の一週間前までに飾る場合が一般的です。
鯉のぼりも長く楽しみたい方は、5月5日の1カ月前に揚げ、遅くとも端午の節句の一週間前には揚げると良いでしょう。
五月人形を飾る時期や鯉のぼりを揚げる時期に明確な決まりはありませんので、今回の記事を参考にしていただき、お子様の健やかな成長を願って五月人形をお楽しみください。
味岡人形 似顔お子様大将
味岡人形では、江戸時代から伝わる伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の技術・技法によりお子様のお顔に似せてつくるオーダーメイドの似顔お子様大将を制作しています。
お人形の大きさは、手のひらサイズのかわいいお人形から豪華な馬乗り大将まで取り揃えております。お衣裳の色やデザイン、台や屏風、お道具も色々な種類の中からお選びいただけます。
桐の木の粉や貝殻の粉などの自然素材を使用した、赤ちゃんにもやさしい世界に一つの五月人形です。
オーダーメイドの五月人形のことを詳しく知りたい方は「味岡人形 オーダーメイド似顔お子様大将」をご覧ください。
職人が江戸時代からの伝統工芸を大切に守る数少ない工房です。
- 投稿日時:2025.7.12 09.02.06 / カテゴリー:コラム
- https://ajioka.net/blog/colunm/25003