伝統工芸士の雛人形制作です。お顔に胡粉を塗り重ねました。
工房では、伝統工芸士がひな人形のお顔を作っています。
江戸時代から変わらない材料と工程で作る、全国でも珍しい桐塑頭(とうそがしら)です。
初めの塗り仕事をするために、貝殻の粉と膠(にかわ)を混ぜ合わせて、地塗り胡粉(じぬりごふん)を練ります。
貝殻の粉と膠の分量は、その日の気温などにより変わりますので、伝統工芸士の勘で決めています。
地塗り胡粉を練り、刷毛(はけ)でお顔に塗り重ねていきます。
塗り重ねている最中にも胡粉は乾いてきますので、素早く仕上げることに大変技術を必要とします。
伝統の雛人形のお顔は、時間と技術を必要としますので、現代ではほとんど作られなくなってしまいましたが、いつまでも大切に作り続けていきたいと思っています。
- 投稿日時:2024.6.01 18.43.17 / カテゴリー:人形制作
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