ひな人形の目、鼻、口を彫刻しています。伝統工芸士の人形製作です。
工房では、伝統工芸士が江戸時代から変わらない材料と技術により雛人形のお顔をつくっています。
全国的にもほとんど作られていないほど希少な桐塑頭(とうそがしら)です。
貝殻の粉と膠(にかわ)を混ぜ合わせた胡粉を10回ほど塗り重ね、さらに磨き上げて、表面を滑らかにしましたので、目、鼻、口を彫刻する仕事に入りました。
右のお顔は、目、鼻、口を彫刻していないお顔です。
左のお顔は彫刻ができたお顔です。一つ一つ手彫りで仕上げますので、繊細な仕事の連続です。
現代のひな人形のお顔のほとんどは、シリコンの型に石膏を流し込んで作るために、表情も始めから表現された状態で生地抜きができますが、伝統工芸のお顔は、手彫りで仕上げていきますので、本当に時間が掛かります。
そのかわり、世界に一つの表情のお人形ができあがります。
- 投稿日時:2022.11.24 18.52.30 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/34331
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