雛人形に髪の毛を植えるための溝を彫っています。伝統工芸士の人形製作です。
工房では、伝統工芸士が江戸時代からの技術でひな人形のお顔をつくっています。
かわいらしい子供のお顔の「おぼこ雛人形」です。
小刀で髪の毛を植えるための溝を彫っています。
下書きをすることなく彫り進めますので、非常に技術を必要とします。
一つ一つのお顔に髪の毛を植えられるよう彫り進めていきます。
失敗のできない神経を使う仕事です。
現代のひな人形のお顔は、シリコンの型に石膏を流し込んで作るため、髪の毛を植えるための溝も初めから型の通りに表現されていますが、江戸時代からの桐塑頭(とうそがしら)はそのような部分も手作業により彫り進めていきますので、時間と手間が掛かります。
そのため、ほとんど制作はされなくなってしまいましたが、現代でも大切に技術を伝えています。
- 投稿日時:2022.11.23 18.45.06 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/34316
登録タグ#