市松人形のボディー(胴)を作っています。江戸時代からの特別な技術です。
市松人形は、お顔だけでなくボディー、手足も制作しています。
現代ではほとんど作られていないほどに希少な桐塑(とうそ)の市松人形は桐粉や貝殻の粉を使用して一つ一つ制作しています。
貝殻の粉と膠(天然のゼラチン)を混ぜ合わせて、市松人形の胴や手足に塗り重ねていきます。
胡粉は地塗りを2回ほど、中塗りを6回から8回ほど、仕上げの上塗りを6回から8回ほど塗り重ねていきます。
それぞれ胡粉を塗り、乾燥させてからまた塗り重ねるという仕事を繰り返していきます。
手足のスジなども小刀を使用して丁寧に彫刻していきます。
仕上げの上塗り胡粉を塗り重ねました。
胴に布で手足を合わせて完成します。完成までには一か月以上掛かります。
映水作と銘を入れます。
お顔だけでなく市松人形の胴も伝統の技術技法で制作しています。
- 投稿日時:2023.9.11 18.47.40 / カテゴリー:人形制作
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