市松人形の男の子が完成しました。坊主の書き毛のかわいいお顔です。
現代では大変希少な伝統工芸の市松人形が出来上がりました。
大きさは、8号サイズとなっておりまして立ち姿で約32センチです。
お顔も胴も手足もすべて桐の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)を土台として、貝殻の粉に膠(にかわ)を混ぜ合わせた胡粉を10数回塗り重ねて仕上げる江戸時代から変わらない技術技法で表現しました。
出来上がるまでには2か月ほど掛かっております。
※膠・・・天然のゼラチン
髪の毛は筆と墨を使用して一本一本丁寧に描きました。
髪の毛を描く工程は、一体で半日は掛かります。
表情も、すべて小刀で手彫りで表現しています。やさしいお顔に出来上がりました。
桐塑胡粉仕上げ(とうそごふんしあげ)の市松人形は、着物を着せかえることもできます。
着物は生地から一枚一枚裁断をして、手縫いで縫製していきます。
世界に一つの市松人形に合わせて着物を着せます。
- 投稿日時:2023.9.13 18.14.17 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/36053
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