雛人形のお顔をつくっています。職人が伝統技術を守っている工房です。
最後の仕上げの上塗りが終わった雛人形のお顔です。
こちらは、桐塑頭の雛人形のお顔です。また新しく制作し始めました。
こんばんは!!今日は、店舗の外の旗がすべて倒れてしまうほどの強風でした。
一日雨も降りそうではなかったため、雛人形のお顔に最後の仕上げの「上塗り」を塗り重ねました。
上塗りは、最後の仕上げの塗り仕事です。地塗り、中塗りとは違う上塗り用の胡粉と膠(にかわ)を混ぜ合わせて塗り重ねます。上塗り胡粉をつくるときは、しっかりと練らないと粒ができてしまい、お顔に塗り重ねた時にきれいに仕上がりませんので時間をかけてじっくりと練っていきます。この上塗り胡粉もまた季節によって分量も変わりますので、経験と勘が必要です。
上塗り胡粉をつくることも大切ですが、塗り重ねることはもっと難しい仕事です。薄く塗りすぎても仕上げになりませんし、厚く塗りすぎと、せっかく彫刻をしたまぶたや小鼻などがうまってしまうからです。
今日は、この上塗りは2回塗り重ねることができました。まだまだ塗り重ねてしあげていきます。江戸時代の職人さんも同じように時間を掛けていたんですね。
また新しい雛人形制作も始まりましたので、明日も頑張ります。
年内は、30日まで営業しております。工房もご見学いただけます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
- 投稿日時:2019.12.27 18.52.21 / カテゴリー:人形制作
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