映水BLOG

2024.7.22 / コラム

雛人形は誰が買うの?買う時期や選び方についても解説!

雛人形は、お子様の健やかな成長を願い飾られます。
初節句が近づくにつれ、素敵な雛人形が欲しいなあとお考えの方も多いと思います。でも雛人形って誰が買うの?と疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。

雛人形は、一般的には母親の実家が用意するものだと言われておりますが、その他の方法など、一番良い方法はあるのでしょうか。

こちらでは、ひな人形は誰が買うのか。ということに加え、買う時期や選び方、オーダーメイドの雛人形などについても説明しています。

雛人形は一般的には誰が買うの?

雛人形は、誰が買うのかということは実は明確に決まっているわけではありません。

一般的には、母親の実家から用意するということがあります。その理由としましては、昔はお嫁入りをした場合には婿側の両親と同居をする場合があり、その際には離れて暮らす嫁側の両親はなかなか娘や孫に会いに行けなかったのです。そのため雛人形を購入し、一緒に娘や孫に会いに行くという場合もあったようです。

日本では、婿入りより嫁入りの方が多いために、雛人形は母親の実家から用意するという習慣になっていったのだと考えられています。

しかしながら、現代ではどちらの家族とも同居しない夫婦も多く、両親が生まれてきた赤ちゃんのお世話をする場合なども気軽に行けるということも多くなってきました。そのため、必ずしも母親の実家が雛人形を買うとは限らなくなっており、父親の実家が雛人形を購入する場合もあります。

雛人形を買う際には、絶対にこのようにしなければならないということはありませんので、かわいいお子様の為に柔軟な気持ちで両家で話し合って一番良い方法でお祝いができると良いですね。

  • ・両家でお金を出し合い雛人形を購入する

素敵な雛人形を双方の実家でお金を出し合い購入するという場合もあります。また、雛人形は母親の実家が購入し、市松人形やつるし飾りなどを父親の実家が購入するという場合もあります。

市松人形も雛人形と同様に、女の子の一生のお守りの意味がありますので、雛人形と一緒に飾られます。

つるし飾りは縁起の良いお人形をにぎやかに飾る郷土雛の一つです。わが子のために初節句をお祝いしたいという気持ちから誕生し、江戸時代からの歴史があります。

近年では、お子様のお名前の旗を雛人形と一緒に飾る場合も多くありますので、いろいろなデザインの中から選んでみてはいかがでしょうか。

  • ・若い両親が雛人形を購入する

雛人形は、赤ちゃんに健康で幸せに育ってほしいという願いが込められています。そのため、若い両親がわが子のために自分たちの欲しいと思う雛人形を購入するという場合もあります。

雛飾りは、お顔や衣装だけでなく、台や屏風、雪洞(ぼんぼり)や桜橘などのお道具を組みあわせて選べる場合も多くあります。

お人形の大きさや、デザインはもちろん、お道具一つを組み替えるだけでも全体のイメージは変わるものです。

一生に何度も購入することのない雛人形ですので、納得する形で選びたいですね。

  • ・地域による違い

雛人形を購入する人には地域によって違いがあります。

関東では母方の実家が購入することが多く、関西では父方の実家が購入することが多いようです。

これらの違いは、地域ごとの風習や伝統に基づいていますが、最近ではどちらの親が購入するかは家庭ごとに話し合って決めることが増えています。

雛人形は誰が選ぶ?

「雛人形を誰が選ぶか」について、決まりやしきたりはありません。

最近では、主に子供の両親(特に母親)が選ぶケースが多いようです。

母親の多くは、幼い頃自分が買ってもらったように、自分も娘へ雛人形を贈りたいという親心を持っています。

また、一般的に母親の方が家にいる時間が長く、雛人形を目にする機会が多くなるため、自分の目でしっかりと雛人形を選びたいという気持ちも強くなりがちです。

子や孫に対する思いが強すぎるあまり、両家の祖父母、両親がそれぞれ選びたい雛人形の好みが合わず揉めてしまう家族がいます。

お金を出すからといって双方の実家があまり自己主張をすると、しこりを作ってしまう恐れがあるので気をつけましょう。

雛人形を買う時期

雛人形を買う時期には、もちろん決まりはありません。ただ、3月3日の一日のみに飾るということよりも、できれば長く楽しんで飾りたいですね。

飾る時期も明確に決められているわけではありませんが、一つには立春(節分の翌日)頃に飾られることが多くあります。ただ、早めに飾ることや遅く飾ることに問題があるわけではありません。

専門店では、一般的に11月ごろから飾られ、2月に入ると徐々に数も少なくなり、五月人形も飾り始めるため、品ぞろえの多い1月中、早い方は11月や12月中に購入される方もいらっしゃいます。

また、雛人形は、縁起の良い「大安」や「友引」に飾りつけをすることも多く、ご用意までにお時間も掛かる場合もあり、購入したその日にすぐにお持ち帰りができないこともあります。
オーダーメイドの雛人形なども納品には1カ月から2ヶ月以上掛かることもありますので、できれば早めに購入することがよろしいかと思います。

雛人形を飾るべき時期

「雛人形はこの日から飾り始める」といった明確なルールはありません。

一つの基準としては節分以降、立春過ぎから2月の中旬ごろまでに飾ることが多いです。

せっかく用意した雛人形を長く楽しむためにも、遅くとも桃の節句の1週間前までには飾るのがよいでしょう。

立春過ぎが雛人形を飾る目安とされるのは、それ以前に正月や節分などの行事があるためで、それより早く飾っても問題はありません。

雛人形はこの時期しか飾られませんので、お子様のためにもできるだけ長い期間飾ってあげるのがよいでしょう。

どんな雛人形が人気があるの?

昭和の時代には、七段飾りなど、大きくて豪華な雛人形が人気がありました。
もちろん、七段飾りの雛人形には、すべてのお人形やお道具に意味があり、現代でも飾られている素敵な雛飾りです。

しかしながら、近年では住宅事情などにより、お姫様とお殿様の二人を飾る「親王飾り」やコンパクトに収納できる「収納飾り」などの雛人形も人気があります。
収納飾りの中にも、お姫様とお殿様だけでなく、三人官女も収納できるものもあり人気を集めています。

お顔は、大人のお顔も人気がありますが、最近では子供のお顔のかわいい雛人形も人気があります。

また、職人がお顔や衣装も制作してくれるオーダーメイドの雛人形もあります。

雛人形の選び方

雛人形には、コンパクトなセットから大きなセット、飾り方の種類や価格までいろいろと悩んでしまうこともあると思います。

お顔のことでいえば、伝統の技法で作られる「桐塑頭(とうそがしら)」や現代の「石膏頭(せっこうがしら)」などもあり、それぞれ素材や特徴、工程も違います。

衣装のつくりでいえば、大きく分けて「衣装着人形」や「木目込み人形」があり、生地にはシルクを使用したものや、化繊を使用したものなどがあります。

飾り方の種類にもお姫様とお殿様のセットや三人官女も一緒になった「五人飾り」、コンパクトで収納もできる「収納飾り」などもあります。

雛人形を選ぶ際には、お顔や衣装、台や屏風なども色々と組み合わせることができる場合もあります。同じ衣装でも、お顔を変えることにより雰囲気も変わり、台や屏風、お道具を組み替えることにより、お人形が鮮やかに引き立つこともあります。

お顔、衣装や全体の雰囲気、サイズなどすべて納得のいく作品を見つけることがなかなか難しい場合は、自分のこだわるポイントを中心に雛人形を探してみてはいかがでしょうか。

できれば実際に雛人形を見に行くことが一番望ましいことですが、インターネットなどでも調べ、作品に詳しい職人さんや店員さんの意見も参考に、良い雛人形を選んでみてください。

雛人形の価格の違いなどについて理解を深めたい方は「雛人形の価格の違いや値段の違いについて解説 味岡人形 映水ブログ」を参考にしてください。

雛人形の価格相場

雛人形の価格相場は、種類や飾りの段数、素材、作り手などによって大きく異なります。

以下に代表的な雛人形の種類別の価格相場をまとめました。

親王飾り(平飾り): 5万円~45万円
五人飾り(三段飾り): 8万円~50万円
十五人飾り(七段飾り): 20万円~100万円
収納飾り: 3万円~30万円
ケース飾り: 3万円~20万円

これらの価格はあくまで目安であり、具体的な価格は選ぶ商品やオプションによって変わることがあります。

雛人形の保管方法

雛人形を綺麗に保管するための基本ポイントを紹介します。

片付けのタイミングは、晴れた湿気の少ない日にするといいです。

まずは洗剤で手を洗い清潔にしてから、作業を始めましょう。

雛人形のお顔は素手で直接触らないようにします。

毛バタキなどを使って埃を取り除いたら、人形の顔や手を白くやわらかい紙(ティッシュや和紙など)で包みます。

人形を箱に入れ、間に詰め紙を敷きます。

道具や飾りは袋に入れるか紙に包み、人形とは別の箱で保管します。

すべて箱にしまったら、直射日光を避けて、風通しが良く、湿気が少ない場所に保管しましょう。

これらのポイントを守ることで、雛人形を長く美しい状態で保つことができます。

オーダーメイドの似顔雛人形や市松人形

雛人形は、女の子の宝物。
だからこそ、世界に一つのお人形が欲しいという方には、オーダーメイドの雛人形や市松人形もあります。

  • ・オーダーメイド「わくわく赤ちゃん雛人形」

雛人形のお顔はかわいいお子様に似せて制作するオーダーメイドの雛人形もあります。

現代の雛人形のお顔の素材はシリコンの型に石膏を流し込んで作る「石膏頭」が主流となっています。
シリコンの型を使用することにより、安定した良いお顔をつくることができるというメリットもあるのですが、江戸時代からの伝統工芸で一つ一つ作られるお顔もあたたかく素敵なものです。
桐の木の粉と貝殻の粉や膠(にかわ)などの天然素材を使用して職人が一カ月ほど掛け制作する「桐塑頭(とうそがしら)」というお顔です。

伝統工芸の雛人形のお顔は、目、鼻、口などは職人が小刀を使用し時間を掛け一つ一つ彫刻をしています。

そして天然素材の胡粉を10数回塗り重ねて丁寧に作られます。

お顔だけでなく、衣装のつくりの種類も「衣装着人形」と「木目込み人形」からお選びいただけます。

お人形の大きさやデザインも色々な種類から選ぶことができ、台や屏風、お道具も組み合わせてお選びいただけます。

職人が制作する世界に一つの雛人形です。

オーダーメイドの雛人形のことを詳しく知りたい方は「味岡人形 オーダーメイドの雛人形」をご覧ください。

  • ・オーダーメイド「わくわく赤ちゃん市松人形」

雛人形と一緒に飾ってもかわいいオーダーメイドの市松人形もあります。

市松人形のお顔も、職人がお子様に似せて伝統工芸で制作させていただきます。

お人形は、手のひらサイズの小さくてかわいいものから、大きなものまで取り揃えており、着物のデザインも布からお選びいただけます。

コンパクトな雛人形から大きな七段飾りまで幅広い大きさに合わせてお選びいただけます。

オーダーメイドの市松人形のことを詳しく知りたい方は「味岡人形 オーダーメイド市松人形」をご覧ください。

かわいいお顔の雛人形

雛人形には、小さくてかわいいお顔の「おぼこ雛人形」もあります。

職人がつくる伝統のお顔は、一つ一つが特別です。

お顔に合わせて、衣装を選んでみたり、シンプルな飾りに組み合わせてみたり、お客様のご希望のセットをご提案いたします。

雛人形と一緒に飾るお人形や名前旗など

  • ・手のひらサイズのかわいい市松人形

雛人形と一緒に飾るお人形として、小さくてかわいい着せ替えもできる市松人形もおすすめです。

お顔は、一つ一つ手づくりのため、それぞれの表情が違う市松人形に、お好みの着物を着せてお買い求めいただけます。

とっても小さくてかわいい市松人形は、場所を選ばずお飾りいただけます。

コンパクトな雛人形と一緒に飾ってもかわいいお人形です。

  • ・名前旗

お子様のお名前と生年月日が入る名前旗は、とても人気があります。

色やデザインもたくさんの種類がありますので、雛人形のセットに合わせて最適なものをお選びいただけます。

形に残るものですので、想いも伝わるためおすすめです。

  • ・干支の木目込み人形

小さくてかわいい干支の木目込み人形もあります。

色々なデザインの木目込み人形の中から、お子様の干支を雛人形と一緒に飾ることで、かわいい雛人形がさらに素敵になると思います。

まとめ

雛人形は、お子様の幸せを願う大切な伝統文化です。

母親の実家が購入する場合が一般的ですが、必ずしもそうしなければならないというわけではなく、いろいろな形があると思います。

最近では、かわいいお顔の雛人形もありますので、お気に入りの雛人形を見つけ、ご家族で和やかに話し合い、お子様のご誕生をお祝いください。

雛人形はいつから飾るの?いつまでに片付けるといいの?

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