雛人形のお顔をつくっています。小刀で表情を彫刻しています。伝統工芸です。
工房での雛人形のお顔制作です。
桐の木の粉や貝殻の粉を使用する江戸時代からの桐塑頭(とうそがしら)です。
中塗り胡粉を塗り重ねる仕事が終わりましたので、目、鼻、口の彫刻に入りました。
目、鼻、口が表現されていない状態から、一つ一つ小刀を使用して表情を作り込んでいきます。
現代の雛人形のお顔は、シリコンの型を使用するために、この目、鼻、口を表現する必要はなく型の通りにできあがってきますので、伝統のお顔とは比べるとそれだけ早く制作することができます。
現代の石膏頭(せっこうがしら)は、限りなく同じ顔ができあがるのに対し、伝統の桐塑頭は、一つ一つが特別なお顔に仕上がります。
職人が制作する世界に一つの雛人形です。
- 投稿日時:2021.7.17 18.13.29 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/26151
登録タグ#