雛人形の目を彫っています。江戸時代からの伝統のお顔です。
伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の雛人形のお顔をつくっています。
真ん中の塗り仕事の中塗り胡粉を塗り重ね、さらに磨き上げて表面が滑らかになりましたので、小刀で目を彫っています。
ガラスの目は、胡粉を塗り重ねているために見えない状態ですが、小刀で探しながら彫刻をしていきます。
一ミリ彫りすぎてもやり直しはできない仕事ですので、とても繊細で難しい仕事です。
現代主流の雛人形のお顔は、シリコンの型に石膏を流し込んで作るために大きな表情の彫刻はありませんが、伝統のお顔は職人が手彫りで表現しています。
胡粉を塗り重ねる仕事や、彫刻の仕事などとても時間が掛かる工程が多いのですが、あたたかく優しい世界に一つのお顔を表現することができます。
- 投稿日時:2021.10.28 18.41.41 / カテゴリー:人形制作
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