雛人形のお顔に胡粉を塗り重ねました。江戸時代からの手づくりのお顔です。
工房では、昔ながらの伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の雛人形のお顔をつくっています。
江戸時代から続く全国的にも珍しい雛人形のお顔ができあがるまでには、胡粉を10数回塗り重ねて丁寧に仕上げていきます。
初めの塗り仕事に使用する地塗り胡粉は、貝殻の粉と膠(にかわ)を混ぜ合わせて練ります。
左が貝殻の粉です。
右が膠です。膠は、水に浸した後に煮て貝殻の粉と混ぜ合わせます。
貝殻の粉と膠を混ぜ合わせ、地塗り胡粉を練りました。
分量は、その日の気温で微妙に異なってきますので、職人の経験で決めています。
長年の経験で得た感覚が大切になってきます。
雛人形のお顔に地塗り胡粉を塗り重ねました。
きれいに塗り重ねることはとても技術を必要とします。
完全に乾いたら、また胡粉を塗り重ねていきます。
- 投稿日時:2021.11.11 19.03.21 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/27998
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