伝統工芸士のひな頭制作です。胡粉を塗り重ねました。
工房では江戸時代からの伝統工芸により雛人形のお顔をつくっています。
ガラスの目を入れましたので、初めの塗り仕事をしていきます。
湿気の少ない天気の良い日にしか塗り仕事はできません。良く乾燥させるためです。
お顔の素材には、桐の木の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)を使用しておりますので桐塑頭(とうそがしら)といいます。
日本全国を探してもほとんど制作はされていないほどに珍しいお顔です。
胡粉(貝殻の粉のこと)と膠(にかわ)を混ぜ合わせて地塗り胡粉を練り、刷毛を使用してお顔に塗り重ねています。
胡粉と膠の分量は、その日の天気や湿度を感じて職人が決めています。
江戸時代の技法を大切にする工房です。
- 投稿日時:2022.6.07 18.34.06 / カテゴリー:人形制作
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