伝統工芸士の雛人形制作です。お顔の生地抜きをしています。
工房では、江戸時代からの伝統の技術で雛人形のお顔をつくっています。
現代の雛人形のお顔は、シリコンの型に石膏を流し込んで作る石膏頭(せっこうがしら)がほとんどを占め、海外製品も多くなりましたが、桐の木の粉としょうふ糊を混ぜた桐塑(とうそ)を使用して制作しています。
桐塑に胡粉を10数回塗り重ねて仕上げますので、桐塑胡粉仕上げ(とうそごふんしあげ)と言われています。
人形のお顔のことは、頭(かしら)といいますので、桐塑のお顔のことを桐塑頭(とうそがしら)といいます。
生地抜きをしたお顔は、2週間ほど掛けて乾燥させ、次の工程に移ります。
昔ながらの技術を守る数少ない工房です。
- 投稿日時:2022.11.10 18.24.23 / カテゴリー:人形制作
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