ひな人形のお顔をつくっています。ガラスの目をいれました。
昔ながらの桐塑頭で制作する職人も日本で数人になりました。
こんばんは!!昨日の岡崎は暖かかったですが、今日は寒い一日でした。
工房での「桐塑頭」の雛人形制作の様子です。
これは、雛人形のお顔の土台です。桐の木の粉と糊を混ぜて木のねんどをつくり、その生地を使って生地抜きをしたものです。
生地抜きには型を使いますが、その型を起こすための「原型」も自分で木を彫って作っています。
生地抜きをして完全に乾燥するまでには2週間ほど掛かります。
生地が完全に乾燥しましたら、生地のカタチを整えます。
お顔の生地が乾燥する間に、ゆがみなどが出るためです。
その後、ガラスの目を入れます。ガラスを固定しているものは胡粉です。
胡粉に膠(にかわ)を混ぜて、固く練ったものを使用します。胡粉と膠の割合は特に重要で、固すぎると目が割れてしましますし、柔らかすぎてもまたいけません。目自体も、高さや傾きを合わせるのもとても難しいことですし、うまくいかないまま一度固定をしてしまい乾いてしまうとまた一からやり直さないといけませんので、とても慎重に進めていきます。
時間はかかりますが、一つ一つ丁寧な仕事をしていきたいですね。
- 投稿日時:2019.12.19 18.46.25 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/5112
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