雛人形の表情を彫刻しています。江戸時代からの伝統工芸です。
工房では、江戸時代からの伝統工芸で雛人形のお顔をつくっています。
当時から変わらない桐粉や胡粉(ごふん)などを使用した全国的にも珍しい桐塑頭(とうそがしら)です。
昔ながらの雛人形の表情がそれぞれ違うのは、職人が小刀で目、鼻、口を彫刻しているからです。
右は彫刻する前の状態で左が彫刻をしたあとのお顔です。
現代の主流のお顔は、シリコンの型に石膏を流し込むことにより、目、鼻、口が始めから表現された状態になるため同じお顔がたくさんできあがりますが、伝統のお顔は、一つ一つをすべて手作業で表現していきますので、世界に一つのお顔ができあがります。
伝統工芸のお顔は、雛人形の全体の1パーセント以下となっておりますが、いつまでも大切に制作していきたいと思っております。
- 投稿日時:2021.11.15 18.33.47 / カテゴリー:人形制作
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