伝統工芸の雛人形のお顔制作です。現代のお顔との違いも説明!
伝統工芸の桐塑頭(とうそがしら)の土台
工房での伝統工芸の雛人形のお顔制作です。桐の木の粉と糊を混ぜて生地抜きをして乾燥させたものが土台となっています。
これからガラスの目を入れ、胡粉を何度も塗り重ねて、目、鼻、口を小刀で表現してお顔の表情を作り込んできます。制作までには一カ月ほど掛かります。
江戸時代からの伝統のお顔は、作り上げるまでにはとても技術と時間を必要としますが、あたたかく味わいのあるお顔になります。
現代の石膏頭(せっこうがしら)の土台
こちらは、シリコンの型に石膏を流し込んで作られる現代のお顔の土台です。
石膏頭(本頭と表記される場合もあります。)といい、日本の雛人形のほとんどがこちらの石膏で仕上げられ、海外で作られることも多くなっています。
シリコンで型抜きをした初めの段階でこちらのように目、鼻、口も表現された状態ですので、安定したお顔を早くたくさん作ることができるのが特徴です。
伝統工芸のお顔は、現代ではもうとても希少なものとなっておりますが、これからも大切に制作をしていきたいです。
- 投稿日時:2021.5.16 19.05.29 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/25313
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