雛人形の表情を彫刻しています。伝統工芸士の頭(かしら)制作です。
工房では、伝統工芸士が江戸時代から変わらない材料と工程で雛人形のお顔をつくっています。
伝統のお顔は、桐の木の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)を土台として制作しますので、桐塑頭(とうそがしら)と呼ばれ、全国でもほとんど制作されていないほど貴重なものとなっております。
胡粉を8回ほど塗り重ね、表面も滑らかになりましたので、目、鼻、口の彫刻をしています。
現代のお顔は、シリコンの型を使用することにより、型の通りに輪郭や、目、鼻、口も表現されますが、伝統の桐塑頭は、職人が小刀を使用して表情を彫刻していきます。
そのため、一つ一つのお顔が特別にできあがります。
職人は、やさしいお顔にできあがったらいいなという思いで丁寧に制作しています。
- 投稿日時:2022.7.27 18.18.49 / カテゴリー:人形制作
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