職人が雛人形のお顔をつくっています。耳を表現しました。
工房では、伝統工芸士がひな人形のお顔をつくっています。
江戸時代からの伝統の材料と技術で作る桐塑頭(とうそがしら)です。
日本全国でもほとんど製作されていないためとても希少なお顔です。
貝殻の粉と天然のゼラチンを混ぜて練った胡粉を細い筆の先で取り、耳を表現しています。
耳を一つ一つ丁寧に作り込んでいきます。
耳を表現するための胡粉の分量や硬さなども職人の勘で決めていますが、とても繊細な作業です。
現代の一般的な雛人形のお顔は、シリコンの型に石膏を流し込んで表現するために、目、鼻、口だけでなく、耳も初めから表現されていますが、江戸時代からの桐塑頭は、耳も手作業により表現していきます。
世界に一つのお顔ができあがることも伝統工芸のお顔の特徴でもあります。
いつまでも大切に作り続けていきたいです。
- 投稿日時:2022.12.23 18.46.55 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/34821
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