昔からの技法で雛人形をつくっています。お顔制作です。胡粉を塗りました。
江戸時代からの伝統技術で雛人形のお顔をつくっています。
桐の木の粉と糊を混ぜた桐塑(とうそ)に胡粉を塗り重ねますので、桐塑胡粉仕上げ(とうそごふんしあげ)の技法でつくる桐塑頭(とうそがしら)と言います。
今日は天気の良い一日でしたので、中塗り胡粉をつくり塗り重ねました。
こちらは胡粉です。貝殻の粉です。
こちらは、膠(にかわ)です。天然のゼラチンです。
胡粉と膠を混ぜ合わせ、中塗り胡粉を練りました。
胡粉と膠の分量が見極めながら練ることに職人の勘が必要となります。
雛人形のお顔にハケで胡粉を塗りました。
とてもきれいなお肌になってきました。
地塗り、中塗りと6回以上塗り重ねています。胡粉を何度も何度も塗り重ねることが現代の雛人形のお顔制作には無い手間の掛かる工程となっております。
伝統工芸の桐塑頭の技術を守る数少ない工房です。
- 投稿日時:2021.9.06 18.30.44 / カテゴリー:人形制作
- https://ajioka.net/blog/seisaku/26922
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